けんもほろろ

□壱 出遭
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目が覚めると、見知らぬおじさんたちが群がっていた。

『わっ!ビックリした!!』
「お嬢ちゃん、そんなところで寝たら危ないよ。新入り?」
『え?』

何の新入り!?

「女のホームレスなんて初めて見たな。なぁ長谷川さん。」
「いやでもいくらホームレスだからって女の子は危ないよ?どうしてこんな所に来たの?」

長谷川さんと呼ばれる人に事情を話すと、
知り合いにそうゆう人を助けてくれるところがあると言ってくれたので
連れてってもらうことになった。




「銀さん。いるー?」
『銀さん…』

あれ、銀さんって昨日の人かな…?
長谷川さんは勝手に玄関を開けると、中へと入って行った。
どうしたらいいのかわからず玄関先で待つことにした。
しばらくすると、ドタドタと足音が聞こえ、
奥から出てきたのは昨晩の女の子だった。
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