大好き!!

□三か月。
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「三カ月…。」

兄が絶望的な顔をしていた。

「わりぃな。行方不明者の捜索は三カ月でしまいなんだ。」
「でも俺たちは探すから!!大丈夫だよ!!」

土方はばつが悪そうに言うと近藤が慌てて答える。

「…。」

沖田はただ黙って三人を見つめるだけだった。

「(何やってんだよ。)」

「死んでたらどうしよう…あたしもう生きていけないわ。」
「ばっ!馬鹿な事言うんじゃねェよ!!生きてるよ!!」

どうしてそう言いきれる?
兄がそんな顔で見てきた。

「俺が、死んで詫びまさぁ。」
「沖田君?」
「もしあいつが死んでたら俺のせいでさぁ。だから…」
「何言ってるのよ!沖田君が死んだってあの子は戻ってこないのよ。だったら、精一杯生きて頂戴。」

兄は弱く笑うと、沖田は顔をそむけた。

「馬鹿なこと言ってごめんなさいね。」

兄は沖田の手を取り、もう一度笑った。

「大丈夫よ、あの子約束破ったりしないもの。帰ってくるわ。
きっと指輪買うためにどこかで働いてるのよ。」
「…。」
「馬鹿な妹でごめんなさいね。指輪を持ってきたときは正面からふってあげてちょうだい? そうすればあの子もわかってくれるから。」

頷くことも、首をふることもできなかった。
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