大好き!!

□にどとはもどれない…
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「迷子。」
「どこです?」

二人は歌舞伎町から離れた町で巡回をしていた。
公園でサボっている人を宥めてたら一言話したっきり喋らなくなってしまった。

「あ、みなみちゃん。」
「…帰る。」
「はっ!?えぇ!?」

山崎はスタスタ歩く沖田と、オロオロしている女を交互に見て、
困っているであろう女の元へと向かった。

「どうしたの?こんな所にいるなんて。」
『あ、山崎さん。こんにちわ。』
「迷子なの?」
『まっ、迷子じゃないし!ただ病院探してたら道間違えただけだし!看板探してるだけだし!!』
「迷子じゃん。」

どこの病院と聞くとすぐそこの病院だった。

『ありがとう。兄の友達が入院してて兄の代わりにお見舞いの品持ってくところだったんだ。
別に迷子になったわけじゃないからね。』
「はいはい。」
『じゃ、またね。』

そう言い、病院へと入って行く女を見届け
山崎も帰ろうとした。

「…。」
「いるなら声かけてくださいよ。背後に立つのやめてください。」
「…。」
「沖田さん?」
「帰る。」
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