大好き!!

□なんでもないよるのこーとー
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あれからどのくらいの日が過ぎただろうか。
さっちゃんが謝ってきた。
でもさっちゃんのせいじゃないから許した。
神楽も謝ってきた。
でも神楽のせいでもないから許した。

たまに外には出る。
あれから総君は巡回に来ないし、
多分もう二度と歌舞伎町には来ないと思ったから。

「行くわよー。」
『はぁい。』

何かがふっきれたのかもしれない。
ちゃんと眠れるし、元気もある。
仕事だって前向きなんだ。
最初は心配そうにしてた銀ちゃんだったけど
私の様子を見て、いつも通りに接してくれている。

「今日は金曜日だからお客さん多いわよー。」
『頑張るっ!!』

そして夜。
会話通りお客さんはいっぱい入っていた。
兄も、他のオカマもせわしなく動いている。
もちろん私も忙しい。


その中で一際目立った客がいた。

「まじで化けもんばっかの店だぜ!!女いねぇのかよ!!」

酔っ払いである。
腰には刀が差してあり、多分攘夷だろうと当たり障りなく接客をしていた。
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