大好き!!
□お仕事
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夜。
兄と銀ちゃんと晩御飯を食べて
三人で西郷さんの店へと向かった。
何故銀ちゃんもいるのかわかんないんだけど。
『こんばんわ。』
「あらー!!昼間話聞いたわよ!!これからよろしくねぇーん!!!」
西郷さんは温かく迎えてくれた。
と、同時に銀ちゃんの頭を鷲掴み笑いながら店の奥へと消えて行った。
「何事だ。」
「あら、珍しくズラ子さんも来てたのね。」
「誰だ。」
「あたしの妹よ。今日から雑用で働くの。」
「そうか。よろしくな。えーっと、」
『みなみです。えーっと、ズラ子さん。』
「ズラ子じゃない。桂だ。」
『は?』
「間違ったズラ子だ。」
なんとも不思議な人だ。
オカマなのに綺麗だなんて。
うちの兄なんかに比べたら…
『・・店が暗いからかな。』
兄もそこそこ綺麗に見えたのは内緒だ。
「じゃー今日もお客様をもてなすわよー!!!」
豪快に笑いながら西郷さんは出てきた。
その隣にはパー子と呼ばれる銀ちゃんがいた。
「なんだよ。」
『いや銀ちゃんにもそんな趣味があったんだなと思って。』
「こんな趣味あってたまるか。」