大好き!!
□でにーず2
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『続き話すよー。』
ずぶ濡れで帰って急いでお風呂に入った。
まだ兄は寝ている。
お風呂が暖かくてまた泣いた。
あがってリビングに行くと凄い顔した兄が待っていた。
まぁ想像のとおりと思いますが殴られました。
痛かったです。
「馬鹿。ぐすっ」
久しぶりに泣いた兄を見てもう心配をかけるのは止めようと思ったのです。
けどそれは簡単にはいかないのです。
数日後。久々にテレビをつけるとまたあの母親が出ていた。
兄は憤慨し外へ飛び出しその日家に帰ってくることはなかった。
探しに行きたかったけど絶対家から出るなと言われたので兄を信じて待った。
窓の外から兄を待ってると、また黒服と目があった。
じっと見ていたら、向こうもじっと見てきて意地の張り合いみたいになった。
そしてスタスタと歩いて行ってしまった。
その日兄は夜中に帰ってきて、ベロベロに酔っ払い怒りながら寝た。