けんもほろろ

□最終 けんもほろろ
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告白劇が終わってその日の晩。

夕食に赤飯が出た。

『なんですかこれ。』
「いやー。めでたいなと。あいつがまさかさよのこと好きだったとは!!」
「近藤さん、いくらなんでも赤飯はやりすぎだろ。いつ別れるかもわからねぇのに。」
「土方さん知らねぇんですかぃ?さよは妊娠したんですぜぃ。」
『はぁ!?』
「ちょ、どういうこと!!!さよちゃんもうそんなふしだらな…」
『沖田さん!!どういうことですか!!』

近藤さんが泣きながら私に聞いてくる。
私は必死に近藤さんを慰め、沖田さんを睨む。

「…チューしたら妊娠するって知らねェンですかぃ。」
「しねぇよ。騙されんな。」
『っほ、本当ですか…!?』
「いやだから騙されんなって。」
「いやぁぁぁ!!お父さん許しませんよ!!とし!!今すぐ万事屋に行って式の段取りしてきてぇぇぇぇぇ!!!!」
「だからしねぇっつってんだろ!!」
『ど、どうしよう!私身ごもるの初めてだから何したらいいのか…!!』
「さぁて。晩飯でも食いますかねぃ。」
「総悟ぉぉぉぉ!!まず誤解を解いてから飯を食えぇぇぇぇぇぇ!!!ちょ、近藤さんは!?」
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