けんもほろろ

□壱六 仲裁
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「あれ、銀さんどうしたんですか?」
「青筋すげぇアル。」
「うっせぇな。」

帰ってきて早々つっこまれる。
見てわかんだろ。
青筋が顔に出てるってことは喧嘩してきたってことだよ。

「さよアルな。」
「だからうるせぇって。ほっとけ。」
「ついこないだまで仲が良かったのに。」
「喧嘩するほど仲が良いアル。」
「お前ら次仲が良いとか言ったらぶっ飛ばすからな。」

テーブルに置いてあるジャンプを手に取り読み始める。
全然頭に入ってこねぇぇ。

「さよのことで頭がいっぱいアルな。」
「よっぽど好きなんですね。」
「おい、お前らそこに並べ。一発ずつ殴ってやる。」
「殴られる前に何があったか教えてくださいよ。」
「そうアル。イライラを分かち合ってやるアル。」
「なんなの。そんなに俺とあいつの話が聞きたいの?」

まぁ手短に。
簡単に話してやった。
甲斐性なしとか、話が時折かみ合ってなかったり
口が悪い。
そう、なにより口が悪いことを言ってやった。

「どうだ。てめぇらも苛々すんだろ。」
「いやあんた小学生ですか。」
「好きな子いじめるとか銀ちゃんまじの小学生アル。」
「ねぇ話聞いてた。俺がいじめられたの。うん。言葉の暴力受けたの。」
「同じくらい言葉の暴力振るってますけどね。」
「さよも小学生レベルアル。少し良識のある。」

それから新八と神楽にくどくど恋愛がどうだ
ここはどうするか言われた。
ちょっと待て。
新八。てめぇはアイドルに恋愛してんじゃねェか。
どう三次元で生かすんだよそれ。
神楽。てめぇはテレビの見すぎだ。
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