けんもほろろ
□弐 労働
1ページ/6ページ
昨日、屯所へとやってきた。
部屋に通され、ゴリラさんが一番偉いことを知った。
煙草の人は二番目に偉いことを知った。
三番目に偉い人は、今日はサボっていないらしいので、名前だけ聞いた。
銀さんは、新八君と神楽ちゃんが迎えに来て帰ったみたい。
あぁ、あの人嫌いだ。
私の第一印象が悪いせいなのかもしれないけど、
さすがにあそこまで言われる意味が分からない。
てゆうか、売られそうになったしね。
嫌い。大っ嫌い。
そんな態度なら、私だってそんな態度をとるよ。
まぁあの人の話はやめて。
『おはようございます。』
「おはよう!今日は特にすることもないからのんびりしてるといいよ!!」
近藤さん、土方さんのこしょうをすることになった私は、
二人の間を行き来することになる。
近藤さんは優しい。
昨日は、ずっと慰めてくれていた。
悪いなと思いつつ、嗚咽とともに涙は止まらず
ただ近藤さんに甘えた。
『おはようございます。』
「丁度いい。煙草買ってきてくれ。」
『わかりました。』
土方さんは昨日あんなことがありつつも、
普通に私を使う。
屯所に行って、私の紹介をした後近くのコンビニまでマヨネーズを買いに行かされた。
まぁ小姓だからいいんですけどね!!
小銭を貰い、屯所を出た。
道を覚えるのにも丁度いいかな。