10/23の日記

21:18
無機質な音に堕ちて。
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カタカタカタカタ…
普段と変わらないこの風景。
自室で、愛用のパソコンのキーボードをひたすら指で叩きつける。
あの、メカクシ団とやらの団長…確かキドだとか言った女が、イヤホンから聞いている音楽とかも、この部屋には流れない。
別に自分が音楽に疎いわけじゃない。
ただ興味がわかないだけ。

パソコン以外に興味がわくとしたら、あの、真っ青な、全身スカイブルーに包まれた少女くらいか。
いつのまにか、自分のパソコンの中にいて、てか住み着いてて、正直気持ちが悪かった。
不正なウイルスとか、ひたすら消そうとか努力して、確かに上手くいくときもあったが、結局翌朝になると生き返っていて、何回も繰り返すうちに諦めた。

そいつは、ただ居座るだけならまだしも、俺の秘密を勝手にばらそうと…それを理由に脅して来たりと、本当にやっかいな奴に住み着かれた。

でも、奴はもういない。

『ご主人ご主人!見てください!ご主人の寝顔を某掲示板に貼り付けてみました!!ほんとキモイですよね!』


つい先日まで、そんな笑い事じゃすまないようなことを笑ってやっていたあいつ。

今のパソコンにそれはいない。
どこにも、青は見当たらない。


カタカタカタカタ…

今日はパソコンの調子も良いみたいだ。
邪魔するやつもいない。
せいせいした。



「………」


ふと手に感じる、一部が濡れた感覚。
続いて視界が歪む。


おかしいな。
今日はいつもより良い日な筈なのに。



カタカタカタカタ…カタ………










うほぉ、イミフー笑
シンエネ目指して死んだワロス。

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