いつわり短編

□欲は甘い吐息に溺れて
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閨を見るたび、

ワシは閨が欲しくなる。



コロコロ変わるその顔も、
細い手首も、
ソプラノの声も、

髪と同じ色をした…その唇も。


全てを自分のものにしたくなる。




「空、さん…?」


あぁ…、今すぐ食べてしまいたい。

そんな欲情に溢れて、ワシは気づけばねーちゃんを壁に押し付けて、手首を掴んで、両足の間にワシの太腿を入れて、逃げられないようにしていた。


「ねーちゃんが、ワシのものになればええのに…」
「ぇ…ひゃっ!!」


赤色に染まる頬に掌を滑らせれば、高い声を上げて、ピクリと震えるその身体。
全てが可愛くて、愛しくて。


なのに……


「どうしてねーちゃんは蝶左を見るんや」


いつもいつも、
ワシはねーちゃんを見ているのに。

ねーちゃんの目に映るのは、アイツ。

緑色の髪をした、身長が高くて、ワシなんかより数倍大人で。

…嫉妬なんかに燃えるワシは餓鬼当然で、なんだか泣けてくる。



「…ねーちゃん、」


壁に背をつけて、ビクビクと怯えた目を向けるねーちゃん。
そんなねーちゃんも悪くない。


「空さん、一体どうしたんです、の…?」


どうした…?

特に理由はあらへんけど、
ただ、ワシはねーちゃんが欲しくて……

自分だけのものにしたくて、ただ、こうして無理矢理にでも手にいれようとしているだけ。


「ワシな」


「ねーちゃ……閨がホシイ」


目を見開いたねーちゃんの唇に、ワシの唇を押し付けて。

逃げようとする身体を押さえつけて、何度も何度もキスをする。


「っ、ふぁっ…うつ、んぅ」


溢れる甘い吐息に溺れたワシは、きっともう止められない。





























うは、甘いおぅぇぇ←
きっとこの後はR-18な訳だ、うん←
空の嫉妬はキツそうだなぁ…

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