いつわり短編

□空と太陽
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人気の少ない公園のベンチに、美しい空色の髪を持った…見た目15歳くらいの少女が、何やらペンと小さなノートを持って、ひたすら何かを書いている。


『私の好きな人


いつも笑顔で、いつも元気…いつも優しくて、暖かい……
よく、馬鹿…って言われたりしているけど、そんなところも私は好き。大好き。』


一ページの片隅に、そんなことを書いていると、すくそばから聞き覚えのある声が耳に入ってきた。


「あ、みなも!何書いてんの?」


突然降ってきた高めのテノール。
短過ぎる前髪に、紅い模様のはいった頬。まるで、鳥を思わせる様な不思議な雰囲気を持つ彼は、私の幼馴染……プラス私の想い人。


「…日記」


ポツリ呟くと…彼は「ふぅーん…」とあまり興味がなさそうに、ベンチに座る私の隣にどかっと腰を下ろした……瞬間、ふわりと鼻をかする太陽の匂い。
私はこの香りが世界で一番好き。


「クッキーとか…書いてて楽しいのか?」

「…日記ね。クッキーは全然違うから……何となく、久しぶりに書きたくなって…」

「へー……あ、じゃあさ、帰ったらクッキー焼いてよ!」

「えぇー……」


「お願い」と手を合わせて頼まれれば、彼に甘い私ははい、はい…と半ば呆れながら言うしかない。
小さなため息をついていると、隣から珍しくまともな言葉が聞こえて来た。


「…なんかさ……空って、みなもみたいだよな…」

「え……?」


彼の口からそんな言葉が出るとは思わず、驚いて隣を見ると…顔を天に向けて微笑んでいる彼が目に入った…私はそれに見とれる。


「すんげーキレーでさ…広くて、大きくて……何でも包んでくれるみたいな感じでさ……必死に輝く太陽なんて、この大きな空には勝てっこないくらいに小さくて……情けねーなーって……だから、いつもこんな馬鹿な俺の願いも優しく許してくれるみなもは、空みたいだなって……てか、空だなって思ってさ」


二カッと満面の笑みをこちらに向ける少年の、その眩しすぎる笑顔に私は一瞬目が眩んだ。


「……あ、よく見れば髪の毛も空とおんなじだったな!」


ハハハ…笑う彼に私は負けないくらいの笑顔でこう言った。


「……じゃあ…烏頭目は太陽だね。私が空なら烏頭目は太陽。ここから見える太陽はすごく小さくても、その威力は計り知れない程大きくて…強い。まさに烏頭目そのものだと私は思うな…」

「みなも……」


私が優しく微笑めば、彼はみるみる内に驚きから嬉しそうな顔に変わって行った。


「俺が太陽…みなもが空………太陽と空はいつも一緒……まるで俺等みたいだな!!」

「なっ……!」

「俺と〜みなもは〜いつも一緒〜」

「は、恥ずかしいから歌わないで!!」


むすっと拗ねたふりをする私の顔が赤いのは、きっとすぐ目の前に大好きな太陽がいるから。




















まとまりがない…orz
まぁ、何が言いたいかってのは「いつも二人は一緒よウフフ」です笑

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