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【青峰と病弱少女】






『青峰君!』
「あー?また来たのかよ。霧月」
『だって皆がバスケする姿、見たかったんだもん!』
「見るのはいいけどよぉ、また倒れるんじゃねぇか?この前なんてちょっとはしゃいだだけでぶっ倒れたじゃねーか」
『うっ…この前は、ちょっと…皆が凄すぎて、興奮しちゃっただけで…』
「だから、それが危ねぇつってんだよ。お前が倒れるたびに練習中止するこっちの身にもなれ」
『うぅぅ…ごめんなさい』
「…………」
『…………』
「………」
『…………ぐすっ』
「っ!!」
『うぅ…』
「だーー!!!!泣くな!!わかった!好きなだけ練習見てけよ!!」
『!…いいの?』
「はぁ…好きにしろ」
『ありがとう!青峰君!!』
「…霧月」
『ん?なぁに?』
「ほらよ」
『わっ!…え?これ、青峰君のドリンクじゃ…』
「俺は黄瀬の飲むからいーんだよ。お前は水分補給して、大人しく見てろ」
『あ、青峰君が珍しくまともなことを…!!』
「てめぇ…霧月!!」
『えへへ…嘘だよ。ありがとう、青峰君。今日はちゃんと、大人しくしてるね』
「チッ……気分悪くなったら、すぐ赤司かさつきに言えよ」
『うん。わかった!…頑張ってね』
「…おう」






(く、黒子っち!青峰っちが…青峰っちがデレてるッスよ!!)
(ああ見えて青峰君、本命には奥手の人ですからね)
(え!?そうなんスか!?)
(峰ちんは不器用だからねー)
(…紫原も変わらないのだよ)
(えー?)
(なんだかんだ言って、彼女が倒れたとき一番に駆け寄って保健室まで運ぶのは大輝だからな)
(霧月っちにはほんと甘いッスよねぇ…)
(あれ、赤司君。そろそろ練習始めなくていいんですか?)
(…大輝が離れ難そうにしてるからね。もう少し経ったら、始めるよ)

((((なに/なんなのだよ…このイケメン…))))

 
 
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