復活の部屋

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現在、海子と暗殺部隊ヴァリアーの試験会場にいます。
いや、いるはず…。
「人いなくね?」
「いないね…。」
いなさすぎだろっ!
なんかすっごい虚しいよっ!
「あれって表彰台?だよな?」
「みたいだねぇ…。」
するとそのとき…。


パーン!
パパパーン!
パーン!


クラッカーの音がしたと思うと上からどさっと半端なく大量のキラキラした紙が落ちてきた。
なので、頭がずしりとめっちゃ重い。
「海子、なにこれ?」
「華、なんだろうねこれ。」
俺達はただただ無表情でそういうやり取りをすることしかできなかった。
「試験合格おめでとうございまぁす!」
甲高い声が表彰台の方から聞こえてきた。
大量の紙を有る程度どけて表彰台の方を見てみると、マイクを持っている………オ、オカマ?がいた。
「ていうか華、ウチらって試験受けてないよね?受けてないのに合格っておかしくない?」
「うん。おかしいねそれ。」
「はいはい、そこは気にしないの!早く表彰台行けって!」
金髪で癖っ毛が目立つ青年が俺らの背中を押す。
渋々、表彰台へ上る。
するとオカマが、『おめでとう。』と言って表彰の紙を渡してきた。
それを素直に受け取る。
見てみると汚い字で『テメェらを暗殺部隊ヴァリアーの一員として認めてやる。感謝しやがれカス。』と書かれていた。
これは…、ヴァリアーのボスが書いたのだろうか…?
後ろから歓声が聞こえたので後ろを振り返ると、いつの間にかヴァリアーの制服を着た人達が拍手していた。
時に『おめでとう。』やら『やったな!』やら聞こえてくる。
いや、頑張ってないのに『おめでとう』とか言われても…………。
「ねぇ……海子、俺達さぁ…本当にヴァリアー志望してよかったのかな…?」
「ウチも思った。」










その後、二人は途方に暮れていたらしい。










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