sugar sweets

□けんたいき、とうらい。
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晋助と付き合い初めて早3ヶ月。

倦怠期、らしい。


「ごはんできたよ」

「あァ」


「お風呂先入るね」

「あァ」


半同棲生活にも慣れ

愛を語り合うこともなくなり

ただ一緒にいるだけ。

会話事務的なものばかり。







「典型的な倦怠期ね」

「…そうだね」



妙ちゃんの一言がグサリ。


ていうかもしかして飽きたのかな。

あたしただの一般的な女子高生だし。


そういえば最近

下の学年からやたら晋助に会いにくる子がいる。


それはそれは刺激的な格好で。



「晋助センパイッ!!」



ちょうどいいところに彼女の声が聞こえた。


今日もスカートは短く

今日も髪は金髪

晋助を見つめるまなざし


そして晋助も彼女に笑いかけ…ニヤリと。





「…似合ってる」





倦怠期

自分よりも似合う刺激的な女の子



嫉妬

不安

きっと今あたしは世界一歪んでる





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