奇跡が起きた場所

□第一章―ヤクソク―
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「今日は、おじさんとおばさんいるかな」
部屋で学校から借りてきた本をまー兄ちゃんと同じ、二人で過ごすにはやや狭い部屋の勉強机に寄りかかり読んでいた僕の耳に聞きなれない低い男性の声が入ってきた。
古い家屋である我が家は、玄関がガラスの引き戸で、チャイム何かはついてはいないが、平屋ではなく、二階があり、そこは両親と子供部屋と、小さな物置がある。子供部屋でる、今「僕」がいる部屋の勉強机に登れば、玄関がある家の前の道側が見れるから友達が誘う時はこの窓に声をかけてくる事もしばしばあった。
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