エクスカイザー
□計算
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「……」
問題文を読むなり、コウモリはげんなりした。そして四将達を見回す。
コウモリは悩んだ。問題に、ではなく、四将達に。ガイスターのメンバーがこんなバカばっかりでいいのか? と。
プテラは解けないはずはないだろうが、ホーンは分からなかったに違いない。
アーマーは地面にたくさんの線を引いて「686……687……」と呟いている。コイツ、601から1000まで線を引いて、それを1から数えなおすつもりだ。
サンダーなんか「リンゴってなんだー?」と、それ以前の問題だ。
コウモリは頭痛を覚え、ヘロヘロとダイノガイストの元へと戻っていった。
「なんでぇ、あのヤロウも分かんねぇんじゃねぇか」
自分一人がバカではいと、ホーンは内心嬉しそうに吐き捨てる。
しかしプテラがすかさず否定した。
「いいや。こんな問題も解けねぇのかと呆れたんだよ」
当然バトルは再開された。
「てめぇ、ヒトがおとなしくしてりゃ、調子に乗りやがって!」
「ああ? 本当のことを言っただけだろうが」
「なー、リンゴってなんだー?」
「なんだと!? もう一回言ってみろ!」
「リンゴー」
「あーあ、言ってやる。ホーン、お前は脳足りんなんだよ!」
「リンゴってなんだー?」
「言いやがったな!!」
「言ってみろって、てめぇがいったんじゃねぇか」
「リンゴ」
「うるせぇボケ!!」
「取り込み中だ、後にしろクソッたれ! …………あ」
叫んですぐ、二人は自分の失言に気付いたが。
「ボケ……クソッたれ……」
後の祭り。サンダーの目が妖しく光る。
「俺はボケでもクソッたれでもねえ―――――!!」