アイアンリーガー

□ダークのおサイフ事情
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ギロチ「うおっほん! さて、本題だが……確かにソルジャー業界から撤退し、ダークは経営方針を大きく変えた。そのせいで成り立たなくなった部門も多く、利益は下がった――しかし、だ」
マスク「しかし?」
ギロチ「ソルジャー開発のノウハウを活かし、新しい事業に着手したのだ」
アーム「ソルジャーのノウハウを活かした、新しい事業……・?」
ギロチ「その通り。警備ロボットや治安維持ロボット等――まぁ、これ等は以前からやっていたが、規模を拡大し、高性能低コストのロボットの提供、メンテナンスを実現させたのだ。評判は上々だぞ」
マスク「へー、なるほど……」
アーム「だが、それだけじゃなさそうだな」
ギロチ「もちろんだ。はぐれリーガーの救済処置として、派遣会社も新たに設立。これもすばらしい反響だ」
マスク「おお! 考えるなぁ!」
アーム「まだあるだろ」
ギロチ「不要の人材は切ったしな」
マスク「うわ、痛っ」
アーム「まあ、チンピラ共もいたしな」
ギロチ「不要の部門部署をなくして経費削減になったし」
マスク「あー……」
アーム「ダークの新方針を気に入らない奴等は自分から離反しただろうしな」
ギロチ「そして何より! ……ソルジャー売買の利益の大半は新しいソルジャーの開発費に充てられていたのでな。あまり痛手ではなかったのだよ」
マスク「じゃあ、マイナスどころか、かえってプラス!?」
ギロチ「そういうことだ」
アーム「すげーな……」
ギロチ「フッフッフ。ワシの経営手腕を侮ってもらっては困る。これでも世界に名立たるダークスポーツ財団の総帥だからな」
秘書「あっ、ギロチ様捜したんですよ! これから議長と会食でしょう!?」
ギロチ「……おかげでスタジアムで観戦できん……・“スポーツ”財団の総帥なのに……」
アーム「そりゃまた……大変なことで……」
マスク「頑張って下さい……」
ギロチ「うむ。ということで、お前達の活躍、楽しみにしているぞ。ドロンッ」
秘書「ドロンですッ!」
マスク「……兄貴ぃ……」
アーム「いい……気にするな……」
フット「兄貴! さっきの意味やっぱり分かんねぇよ!!」
アーム「……フット……もしかして、ずっと考えてたのか……? 今のオーナーの話は……?」
フット「え? オーナー?」
マスク「……野球頑張ろ……」



END

……だと宮代は思うのですが。
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