トランスフォーマー

□仕事+アルコール中毒=要注意人物
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 その後メガトロンが自室で目を覚ましたのは5時間後である。レーザーウェーブのチェックを免れた安心感から張り詰めていたテンションが切れて、誤魔化されていた疲労が一気に押し寄せたのだ。あの元気と爽快感は錯覚だったようである。
「あ、気付きましたか」
 体を起こしたメガトロンの視界に入ったのはフレンジーとジャガーだ。ずっと様子をうかがっていたらしい。
 だが、そんなことよりも。
「レーザーウェーブは?」
「レーザーウェーブ?」
「今すぐD区画にいるレーザーウェーブの様子を確認しろ! 早く!!」
「へッ? あ、はい!」
 慌ててフレンジーがコンソールでD区画のガードマシンと連絡を取り、やがて彼は戸惑いながらメガトロンに報告した。
「ぶっ倒れてたそうです……」
 レーザーウェーブは一人で別に作業していたため、今の今まで誰も気付かなかったそうだ。
「……」
 オォゥ。メガトロンは手で顔をおさえ、うなだれた。
 同じ体温で触れれば何も感じないだろう。つまりレーザーウェーブも早く修繕を完了させるため、無理をしていたというわけだ。――人のことが言えるかこの愚か者めがぁッ!!



 後に完全回復した愛すべきワーカホリック達は、次に同じことをしたら30分間スタースクリームから嫌味の刑に処す、とサウンドウェーブから通告されるのだった。



END
こんな微笑ましい光景があったら面白いかもという宮代の勝手な妄想。
実際にはレーザーウェーブはちゃんと自己管理すると思う。
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