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□Handshake...and Handshake
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吐息が、声が、安堵からこぼれる笑いが、額から伝わるぬくもりが、全てを物語っていた。
人類は勝った。多大な犠牲を払ったが、人類は勝ち、そして生き残った。
「……」
そして、お互いも。
ローリーとマコはしかと抱き合った。現実を確かめるように。テンドーの呼びかけなど無視だ。
でも物足りない。ブレイン・ハンドシェイクが成り立つ二人だが、システムを失い、今の気持ちをもっと効果的にダイレクトに交わす方法が欲しかった。
「マコ」
「うん?」
「キスをしよう」
マコは驚いた顔でローリーを見た。だがそれも一瞬。再び泣き出しそうな顔で微笑んでローリーの唇に己のそれを寄せた。すぐにローリーが迎え入れる。
探るようなキス。すぐに離れる。
「……ずっとしたかっただろ」
ニヤリと意地悪な笑みを浮かべてローリーが言う。ウサギは負わず、だが押し殺した感情はローリーの心にするりと入り込んでいた。ドリフトとはそういうものだ。
「んもう」
気恥ずかしげにローリーの胸を叩くマコ。そして今度は彼女が意地悪な顔をした。
「でも応えてもいいかなって思ってたでしょう?」
「もちろん」
再び唇を重ねる。酸素を求めながら角度を変ながら、今度は長く。止めどなくあふれる感情を押し付けるように。
絶望に対する恐怖、大切な者を失った悲嘆、勝って生き残った歓喜、そして純粋な愛情――それら当事者しか理解できない経験と感情を、分かち合える相手がいるということに感謝しながら。
ここからまた、再び手を取り合って歩き出す。
END
小説版のラストではキスしてたんすよ!
なので映画版でもキスさせたかった。
ただそんだけ(笑)
白状すると、イメージの断片を無理矢理言語化したので、文章荒いですゴメンナサイ。
いずれもしかしたら直すかもハハハ……