トランスフォーマー
□君の名は
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スカイワープが突然、
「スタースクリームって、アイスクリームに似てるよな」
などと言い出した。
「あー……」
「『あー』じゃねぇサンダークラッカー! しかも二人して哀れみこもった目でこっち見んな!!」
「で、スタースってどんなクリームよ?」
サンダークラッカーが尋ねる。
「……温度の違い、とか?」
スカイワープが答える。納得してサンダークラッカーがうなずいた。
「あぁ、アイス→スタース→ホット、みたな」
そこで二人はやはり哀れみこもった目でスタースクリームを見る。
「……ぬるいんだ」
「ぬるいんだな」
「意味分かんねぇよ!!」
「じゃあ逆にアイってどんなスクリームだ?」
再びサンダークラッカーが問う。
「妥当な線で言えば“T”だがよ」
I scream =“私は悲鳴をあげる”。しかしスカイワープは肩をすくめた。
「それじゃつまらんだろ」
「もはやそういう問題かよ」
スタースクリームがすかさずつっこむが、やはり見事に無視。
「ここは“愛”とかどうよ」
とスカイワープ。サンダークラッカーは「ふむ」と腕を組んだ。
「“愛は悲鳴をあげる”……お、ちょっと悪役っぽくね?」
「所詮はアイスクリームだけどな……」
とぼそり呟くスタースクリーム。
「なら“哀”はどうでぇ? “哀スクリーム”ってなんかのロボットアニメのエンディングテーマっぽくならねぇか?」
「所詮はアイスクリームだけどな!」