捧げ物etc...

□籠の小鳥
4ページ/6ページ





君と別れたあの日から...

もう2年が経った。





君はとても人気者になって、

人と関わりたくない、と

かたくなに部屋から出なかった時とは

比べものにならないくらい輝いていた。



...僕はもう何年も

君のこと持て余していたんだね。

宝の持ち腐れになるところだったよ。






「不ー二っ!」


「...ん?どうしたんだい、英二。」


「不二はさーぁ。
彼女とかつくんないの〜?」


「うん。」


「ぇーにゃんで?!
俺、不二を紹介してって子
たーくさん知ってるよ?」


「ふふ、そうなの?」



...でも僕にはあの子しかいないんだよ。
もう数年も二人で会うどころか、
まともに話もしてないけど。

それでもやっぱり僕にとっては...























『周助ッ!!!!!!』













懐かしいその声。
振り向くとそこには、


「虹色...?」


「あ、緑山ちゃんじゃーん☆」


なんで...こんなところに?


『あ、英二くん。
ちょっと周...不二くんと
二人にしてもらっていいかな?』


少しの間、驚いて英二は止まっていたけど、
またすぐにいつもの笑顔を見せた。


「もち!」


そして、英二は僕の方を見て、
ニヤニヤしながら、
その場から去っていった。






次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ