笑って、嗤って、翻す
□弱者=敗者
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「うっわ・・・・・・」
「見ろよスゲーッ!!あの中学生、徳川と打ち合ってんじゃねーか!?」
越前リョーマ。
青春学園一年生レギュラー。
アメリカのジュニア大会4連続優勝という過去をもつ。
そして父親はあの、サムライ南次郎。
これを聞くだけでもかなり興味深い選手だな、と思っていた。
でもまだ中一・・・いやいや、年齢や身長は関係ないね。
ここは弱肉強食の世界。強いモノが勝つんだから。
「・・・ありがとう。もう自主練に戻って」
「へっ!?あ、いやでも「戻って」・・・・・・うっす」
と2人を強制的にかえしたとき、電話が入った。
あれ、この番号は。
「もしもし、中山です」
『到着しました。あと斎藤コーチからの伝言で、その2人もバスまで連れてくるようにと』
「・・・はい。分かりました、では」
バスの運転手さん。
正直、名前知らない。
はは、驚いた?でも自己紹介とかしてないし。
・・・あ。そうだ、あの2人を“地獄”まで連れて行くんだよね?
案内しようじゃないの―――でもまずは、この試合を見てからネ。
弱者=敗者
(だってここは実力社会)