笑って、嗤って、翻す

□最高に○○
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試合は予定通り、順調に進んでいった。

やはりこれは過酷な試験で、でも高校生はみんな乗り越えた道だから中学生だけはナシなんていかない。

これを乗り越えてこそ大人なんだぞっ。

うっわー今の私のキャラ最高にウザいぞ。


…とひとり内心笑っていたころ、13番コートでの試合が終わったらしい。

放送が流れた。




『14番コートの越前……!?越前リョーマ、速やかにコートに入りなさい!』




黒部の焦った声とかはじめて聞いた。

とりあえずアリガトウ、越前くん。


…さて、今きみはどこにいるのかな?

マネージャーとして、選手がいないと困るんだ。




「斎藤さん」

「おや中山さん。どうしたんですか?」

「越前くんを探してきます。とりあえず、試合の現況を教えてください」

「それは助かりますね〜。えーと…
12番コートは現在試合中で、13番コートは金色が試合続行不可能により終了、14番コートの越前が消息不明なんです」




消息不明って……。


分かりました、とだけ返事をして越前リョーマ探しの旅へ出かけた。

でもよく考えてみると、ここはクソ広い。

おっと口が悪くなった。

物凄く広いから、試合終了のあと20分までに見つかる確率は…………。

ま、いっか。






最高に○○

(最高に難しくて、最高に面倒くさい)

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