最強少女と愉快な仲間たち(?)
□06.ミュージックポップ
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―――――その日の夜。
「おーい、梨咲ー」
「こっちよー」
ふいに結木達の声が聞こえた。
人ごみをかき分けて進んでいく。
『って、何で二階堂先生が…』
二階堂先生は、いつもヨレヨレのスーツを着て、寝癖の酷い聖夜小の教師。
「やあやあ、華崎さん。こんばんはー」
『こんばんは…何これ』
「先生も当たったんだって、公録」
「てゆーか、誰もつっこまないけど、その格好どしたの」
『え、これ? ワンピースだけど』
亜夢は何だか怪訝そうな顔であたしを見ている。
「梨咲のキャラじゃない…!」
「意外ね、梨咲。服の趣味。ていうか、さっきから一人称があたし≠ノなってるけど…故意?」
『母さんがこういう服好きだから、着てる時は絶対一人称変えろっていうんだよ。それで女装してる時はあたし≠セから。てか、普段が男装なんだけど。って、あたしまだあたし≠ネんて声に出してないけど』
これはエスパー説が濃厚になってきたな…。
「「か、可愛い…っ」」
そういって抱きついて来る亜夢と結木。
…悪い気しないな、うん。
ってやば、完全に男目線だったな、今の。
「あれ、みんなしゅごキャラいないね」
「なんかまた会議でもしてるんじゃない?」
『会議…?』
「こうやってたまにいなくなる時があるのよ。気にしなくていいわよ?」
そうなのか。
『てゆーか、2人ともいい加減離れてよ、暑苦しいから』
、