□バラエティー
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共演者は当日にならないと分からないらしく明日当日という事実を突き付けられわたしの緊張は史上最強だった。ハナオンニは余裕なドヤ顔でいてとても羨ましい。わたしはそこまでバラエティー番組に出演したことがないのでただでさえ緊張するんだ。




















いつもよりも早く寝て早く起きた。ハナオンニに既に化粧を始めていた。気合いの入り具合がわたしと全く違うみたい。頑張らないと。




わたしは洗面所に走り込み、前髪をゴムでとめてちょんまけみたいにして勢いよく水を出し、顔を洗いはじめた。水はかなり冷たく目が一気に覚める。




そして次に歯磨きに歯磨き粉を付けて歯を払いはじめた。
おお今日は泡立ちがいいね!
いやそんなことはどうでもいいんだよ。
わたしは歯磨きをしながら宿舎のリビングに足を歩ませた。



















『オンニ?』





















ハナオンニは立ったまま遠くを見つめて目をぱちくりさせていた。嫌な予感がする。わたしはハナオンニが見つめている先をゆっくり見た。



















『えっ!?』






















一台の少し大きなカメラが見えたかと思うとその横にはBEASTがいた。わたしは目を疑った。目を細めてカメラとBEASTの姿を交互に眺めていた。



















DJ「おはようございます!BEASTですよ〜」



ハナ「おはよう…ございます」






















ちょっと待て。わたし今口に何を加えているんだ?歯ブラシ。服は?パジャマ。ハナオンニは?キマッてる。
わたしは目を泳がせていた。




















『ギャアアアアアッ!!』






















わたしは叫んで洗面所に逃げようと走り出した。カメラは追い掛けてくる。メイクもしていないパジャマだし歯磨きしてる。もうどうしたらいいの。
















YS「歯磨きし終わったら来てくださーい」




















男の人の声がするわたしの隣にはカメラが。どっか行ってほしい。その気持ちは押し殺した。







『すっぴんなのにー!どうしよう』







カメラマンはケラケラ笑う。
わたし一応おいしいところを頂いているらしい。歯磨きをし終わりリビングに向かった。
ちゃんと顔を隠しながらね。





















HS「あ、来た」



『おはようございます〜…』



YS「顔隠してる!」





















ヨソプさん?もケラケラ笑う。
髪もボサボサだ。恥ずかしいことしかない。するとドゥジュンさんが近付いてきた。わたしは人の気配を感じていたが顔をそのまま伏せていた。




















DJ「すーごい寝癖ですね〜っ」


















言わなくていいです。これが全国放送されちゃうなんてわたしもうお嫁に行けません。


ドゥジュンさんはわたしの髪の毛を触ってきたので手でドゥジュンさんの手を叩いてみた。ドゥジュンさんはびっくりして笑う。




















DJ「ももちゃんとは初対面ですね。初めに叩かれました」




『すみません…』




DJ「握手握手!」




















ドゥジュンさんは手を差し出して来たのでわたしは素直に握手をした。顔を隠しながら。すっぴんなど恥ずかしい。



















『ハイハイハイハイお願いします』




GK「めんどくさそう!(笑)」





















わたしはドゥジュンさんと握手している手をブンブン振りつづけていた。またもやドゥジュンさんは驚いて笑う。






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