All are miracles

□心熱くなる
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昼間中、あんなにもギラギラと照りつけていた太陽が隠れてしまうと辺りは嘘のように真っ暗になった

(住まいが山頂だからってのもあるが……)














『ふん〜ふん〜♪』



自室で、鼻唄まじりに出かける支度をするキセキ。今日はこれから仕事だ



キセキは動きやすい服装に着替えると、下ろしていた髪をひとくくりに結い上げる



『Hello、チャッピーちゃん〜♪』



それから、暗殺に必要な道具……いや、パートナーの殺戮人形チャッピーをリュックにつめた

(ちなみにチャッピーは人間の2、3歳の子くらいの大きさはある)



それゆえにキセキが背負ったリュックは、何が入ってるの?というくらいかなりパンパンだった



よし。これで、準備OK★



いつでも仕事に行ける状態だ。ふと、掛け時計を見れば──……



現在時刻は18時55分



イルミとの待ち合わせが19時ちょうど(キセキは、失敗が多いので毎回保護者(イルミ)が同伴してます)

わ──。早く行かないと。少しでも遅れたら時間に厳しいイルミに怒られる



0.1秒の遅刻ですら大目玉を食らう



『っ、ヤバー……!』



キセキが慌てて部屋を出ようとした時だった



コンコン



自室のドアが叩かれ、キセキが“どうぞ”と、言い終わる前にガチャッっと扉が開いた



「キセキー!これから仕事ーっ?」



元気いっぱいにやってきたのは……



『キルア!?』



わぁ!キルアだ!キルアだキルア♪



キセキは、パァーっと笑顔になる



『うん、仕事だよ♪もう出るところー!』



「やっぱしなー!今日はキセキの分だけ夕飯なかったからそうだと思ったぜー」



そう、キセキは仕事がある日は食事をとらない



なぜなら仕事前に食べると強烈なプレッシャーからくるなにかで、必ず吐いてしまうから














『んーと……、それでキルア、私に何か用?』



「ん、あぁーっと……オレ、キセキに話したいことがあってさ」



キセキが訪ねれば、キルアは急に声を潜めた



『……私に、話したいこと?』



なんだろ?



「なんっつーか、キセキには話しておきたいと思ってさ」



そう言うと、キルアは照れ臭そうに頭を掻いた




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