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□なんて、最悪な
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『!』
僕は目を覚ました
また、あの夢をみた
日だまりのように暖かかった日常が
一瞬で凍りついて、ガラスの様に砕け散った、あの日の夢
“現実夢”
アイツの狂喜に満ちた顔と、耳障りな声が
未だに、全身にまとわりついて離れない
血の臭いも、悲しさも怒りも憎しみも
消えない
薄れない
それは5年の月日が経った今でも、だ。
寧ろ日に日に、増大していく
アイツを殺してやるという、感情
今もアイツが、何処かで飄々と暮らしているのかと思えば
腹が煮え繰り返る。
“今のキミはボクに生かされている◆”
っ、ふざけるな
僕は、アイツに言われた言葉を思い出した。
僕から大切なものを、家族を奪ったアイツを
僕は絶対に、許さない。
アイツは、僕が殺す
それが僕の生きる糧で、原動力なのだ─────
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