Vanilla
□ももいろチェリー
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『っん……んぅ……』
ヒソカが、ゆっくりと腰を前後に動かした
ギシ、ギシとベッドが軋む
次第に、ヒソカの動きが早くなり、肉と肉が激しくぶつかりあうと、ぐちゅぐちゅとした水音が響き渡る
すると
ふわふわと、綿菓子のような甘い香りが、部屋中に充満していって
くらくらと、官能的な刺激に酔ってしまいそうになる
今、目の前にいる人が、狂おしいくらいに愛しくて、愛しくて仕方がない
それを言葉に出すことが、できなくても
なぜだろう、心があったかくて、互いの気持ちと身体が、シンクロしていく
「──あっ、ヒソカ……」
「──っく、バニラ……」
どうしよう、
“こんな気持ちは、生まれて初めて───……”
恍惚に見つめ合い、その瞳をとろかせるヒソカとバニラ
この瞬間……
ヒソカとバニラは“恋人ごっこ”じゃない、確かな関係になれたのかもしれない