Vanilla
□開けちゃった
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2次試験は料理だった
出された2つの課題。1つ目が豚の丸焼きで、2つ目がスシというもの
そして、誰もがスシでリタイアした。2次試験、まさかの合格者0
───の、はずだった
スシによる試験は、試験官の審査が不十分と判断されて再試験となった
再試験内容は、クモワシのタマゴでユデタマゴをつくる
それは、意外に簡単だった
そこでは、バニラも合格することができた
勿論、ヒソカも───……
ここは飛行船の中
2次試験の合格者だけが次の試験会場へ行くために乗っている
ハンター協会の会長が、受験生へ挨拶した。会長が話終えると皆散り散りになり自由行動をとった
飛行船の中はなかなか面白い
色々なものが完備されているし、受験生への待遇もよかった
何より嬉しいのは1人1部屋、バス・トイレ付の部屋が与えられるようで、ハンター試験だということを抜いたら、ただ飛行船で旅行をしているような、そんな感じだ
「受験番号321番の方」
バニラが呼ばれた
「はい、これどうぞ」
『ありがとう』
「う゛……」
『なにか?』
「いえ、ごゆっくりどうぞ」
ハンター協会の人は明らかに顔をしかめ、無理矢理に笑顔をみせた
まぁ、無理もない。
原因は臭いだろう。バニラの体についた、あの化け物の緑色の血が生臭く匂っているからだ
バニラは協会の人からルームキーを受けとると、さっさと部屋へ向かった。
『じゃ、また明日ね』
と、ヒソカに軽く手を振って