Vanilla

□ときめいちゃった
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一人で湿原を突き進むバニラ



ザザザッ!



『!?』



そんなバニラに突如襲いかかるのは人のような形をした青白い化け物だった



「うひゃうひゃ、オンナだ!オンナっ!」



『……っ!?』



バッと飛び出してきたソレに、バニラは思いきり腹部を打たれ、その場に倒れた



ドサッ──



「……ッ」



「おマエ、イイイイニオォォイする」



化け物はバニラの体をベタベタと触ると、異常に長い舌で、バニラの腕や首筋をチロチロと舐めまくる



「ひゃぁ、アマァァいぃぃ!ウマァぁあイ!」



「や……だ!きもちわ、るいってばっ!」



ドスッ!



バニラは化け物の体を思いきり蹴飛ばした。すると化け物の体がみるみる紅蓮に染まる



「こぉぉふんしちゃったよぉぉォォ!!」



ダラダラと長い舌をだらしなく出しながら、でかくて丸い大きな目玉をギョロギョロとさせた



「オンナアマイウマイ!!タベルウマァイアギャハァア!!」



服を纏っていないために露な化け物の肉棒がグングンと膨らみ、はち切れんばかりに脈打つ



「イダダギマァァスゥゥ!!」



欲情しきった化け物がバニラに襲いかかった



勿論



食べるとはアッチの意味で



『──っ、ヤダッ!』



バニラはギュッと目を閉じた。


















ブシュッ──!



ピチャピチャと生暖かい液体がバニラの顔にかかった、と同時にゴトン……と鈍い音



辺りは怖いくらいにシンとする



バニラは恐る恐る目を開けた



「デート中に堂々と浮気かい?バニラ◆」



化け物の首は、たった一枚のトランプによって切り落とされていた



「バニラ、キミはいけない子だ◆」



『……ヒソカ』



化け物の緑色の血しぶきを全身に浴びたヒソカがクスリと微笑する



そして何故か、ヒソカの右肩には、気を失っていると思われる上半身裸ネクタイの男が担がれていた──……





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