Vanilla
□見とれちゃった
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しばらくして霧が濃くなった。辺りが濃霧に包まれる
すると、ヒソカの手が急に汗ばんだ
「ククッ……ククク◆」
突然、ヒソカが不気味に笑う
非常に気味が悪い、だが敢えてバニラは何も言わない
なぜならヒソカは、最初から特殊な人だと感じていたからだ
「バニラ◆」
『……わかってる』
いつの間にか、バニラとヒソカは、囲まれていた
霧で視界がボヤけているからよく見えないが、多分7〜8人くらいは居ると思う
『……ねぇ、ヒソカ。今、殺しをしたくてしょうがないでしょ?』
「ククッ……さすがボクの彼女だ、察しがいいね◆」
いや、察しがいいとかではない。なぜならヒソカの殺気がだだもれなだけだから
ヒソカは、ンーッとバニラの頭にキスを落とすと繋いでいた手を放した。
「うーん……★」
悩ましげにヒソカがトランプ遊びを始める
「おいおい、この状況わかってねーのかぁ?」
「ヒソカさんよぉ、あんまり俺らを舐めない方がいいぜ」
「君達まとめてこれ一枚で十分かな◆」
「ほざけェエ―――!!」
─────ヒュンヒュン
ザシュッッ、ザシュッッ!
『うそ……ヒソカ、すごい』
それはもう見事だった
男達は、一瞬で事切れる
見とれちゃった
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