刀涙

□日向ぼっこ
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夜が明けて間もない頃、目が覚めた


任務のない日にこんな時間帯に起きるなんて珍しい…。


する事もないので着替えて外に出る

ふと木を見上げる




あ……



「白蛇さん」


木に座っていたのは白い蛇の被り物を被った白蛇

蜜蜂に気が付いたのか白蛇は気から降りてきた


「おはよう、早いね」

「目が覚めちゃいました。白蛇さんこそ、どうしたんですか?」

「あたしは任務でついさっき帰ってきたの。」

夜が明けちゃったからついでに日向ぼっこでもしようかなぁと思って

そう言って微笑む白蛇


「日向ぼっこにはちょっと早くないですか?」

ひたりと腕に触ると当然、冷え切っていた

「ほら、こんなに冷えてるじゃないですか」

「ホントだ!蜜蜂は暖かいな!」

なんて無邪気に笑うから
つい抱きしめちゃったじゃないですか

抱き締めるたちっちゃな体はやっぱり冷たくて

「この後予定は?」

「ない」

「なら、日向ぼっこはお日様がちゃんと昇ってからにしましょう」

風邪を引いてしまいます
そう言うと


「じゃあそれまで一緒に寝ようよ」



「寝て、起きてまた寝るんですか?」



にししっと歯を見せて笑う白蛇さんはやっぱり可愛いと思った



「いいじゃん!任務ないんだし」



こんな休日もたまには悪くないでしょ?


なんて笑う白蛇さんにつられて僕も笑った







「そうですね」

















(蜜蜂ー!!)
(はい?)
(好きだ!!)
(!?)




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