海涙

□曇り後雷にご注意!!
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※恋人設定











「マルコとイチャイチャしたい!!」



「……って言われてもなぁ」



現在、サッチの部屋にて愚痴り中




「マルコ本人に言ったらどうだ?」


「だって…、なんか最近そっけないし、心なしか避けられてる感じするし…」


しゅん…とするカンナを見て不謹慎だが胸きゅんした



「いつからだ?」


「3日くらい前かな…」


何かしちゃったのかな…と更に縮こまる


「最近ナースさんに囲まれてるし、あぁいうのがタイプなのかな……」



「………」



わしわしと頭を撫でる





†††





「敵襲だぁー!!」



バタバタとクルーが走り回る


「はぁ……、白ひげに喧嘩を売るとは…。そう言えばマルコは?」


「カンナさん、マルコ隊長は今偵察に出ていて戻ってくるのにはまだ暫く掛かるかと…」


ふむ、と考える動作をするとチラリと近くにいたエースを見た


「了解っと、敵船には小生とエースが向かう。エース!!」


「呼んだかカンナ!!」


「話は聞いてたね」


「バッチリ」


「んじゃあ行くよ!!」


「おぅ!!」


†††


「白ひげ海賊団二番隊隊長、火拳のエースだ!!」

「一番隊副隊長、蒼天のカンナもいるぞ!!」



ざわつく敵に容赦なく攻撃を入れる


「うらぁ!!」

「それ女の出す掛け声じゃないから」

「気にすんな!!今無性に暴れたいんだ!!」


雷を乱発しながら敵に突っ込んで行くカンナを心配そうに見つめるエース



暫くすると船に立っていたのはカンナとエースの二人だけだった



「思ったよりも数がいたな…」


「積み荷はなんかいいもんあった?」



「見たところ特にないな」



「そう、じゃあ撤収しましょう」


!!


「カンナ!お前、怪我してんぞ!!」


右肩!!

と言われ見てみれば確かに右肩には深い切り傷があった


傷を見て、あぁ、と呟くとバチバチと放電する
電気が収まるとそこには傷は跡形もなく消えていた



「めぼしいもんがないなら帰ろうか」



踵を返すといきなり腕を掴まれた


「エース?」

どうかした?と言われ、エースは真剣な眼差しでカンナを見る


「お前、今日おかしいぞ?」


「そう?」


「あぁ、普段なら怪我なんかしねぇし戦い方だって…」


あんなの捨て身じゃねぇか!!


と怒鳴るエース







流石エース

野生の勘かしら…








「ちょっと寝不足でむしゃくしゃしてただけよ」


気にしないで?と笑うカンナに不服そうな顔をするエース










ハッとしたように目を見開き、辺りを見渡すとカンナはエースの首飾りを掴み船の外に投げる





「ぐぇっ!!」



馬の嘶きが聞こえたかと思うと、白銀に輝く馬が爆風の中から飛び出し、落ちてきたエースを背中に乗せて海面に立つ





「暴れすぎたな…」



「カンナ!!いきなり投げるから吃驚すんだろ!!」



「悪い悪い、んじゃ帰ろうか」



エースを乗せて船に戻る
甲板にはマルコがいた
ついさっき偵察から戻ってきたようだ


人型に戻るとバラけた髪を結ぶ


「マルコ、帰ってたのか」


「あぁ、敵襲があったと聞いたが問題なさそうだねい」


「勿論、手応えがなさすぎてつまらなかったわ」


「まったく、恐ろしい女だよい」


苦笑いしながらわざとらしく肩を竦めるマルコ


「お誉めに与り光栄です、マルコ隊長」


くすくすと笑うカンナ



「カンナ、あの「マルコ隊長ぉ〜、探しましたよ。いきなりいなくなっちゃったから吃驚したじゃないですかぁ」


ナースのシルビアがマルコに駆け寄り抱き付いた


咄嗟のことにマルコも受け止める
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