影涙

□ダル絡み
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「咲」

「なんですか」

「咲」

「なんですか」

「咲」

「今更なんでもないとか言ったらぶちのめしますからね」

「そんな訳ないだろ」

「じゃあなんですか」

「暇なんだ」

「そうですか」

「構ってくれ」

「笠松先輩に構ってもらえばいいじゃないですか」

「笠松は黄瀬といちゃいち……ごめん、悪かった。だから笠松、ボールを構えないでくれ、それマジで痛いから!!ガフッ!!」

「はぁ」

「溜め息をつく咲も可愛いよ」

「死ねばいいのに」

「褒めたのに酷い!!だがしかしそれがまた俺の胸をときめかせる!!」

「気持ち悪いです」

「キモイ!?褒め言葉だ!!」

「褒めてないです。しかも私、“キモイ”とは言ってないです“気持ち悪い”って言ったんです。気持ち悪い」

「何故二回言った!?」

「重要ですから」

「なるほど」

「納得したんですか」

「まぁな」


「爽やかな笑顔向けられても苦笑いしか返せません」

「じゃあせめて苦笑いしてくれよ。気付いてる?お前さっきから真顔」

「気付いてません」

「そうか」

「はい」

「じゃあ今気づいたな。笑顔いってみようか」

「嫌です」

「はい、にっこりしてー」

「笠松先輩ー、森山先輩がsexual harassmentしてきます」

「めちゃめちゃ発音いいな」

「リスニング得意ですから」

「でも発音良すぎて笠松聞き取れてないぞ」

「笠松先輩、森山先輩がセクハラしてきます」

「あだっ!?笠松肩パンやめて!!それ黄瀬だけにしろよマジ痛いから!!痛いイタタタ!!マジばっかぁん!!」


「あー、森山先輩のキャラが崩れていくー」

「なんでそんな悟った顔してるの!?咲マジ助けて!!!」

「あ、良太ー」


「黄瀬死ね…(ボソッ」


「涼太っスよ!!良太じゃないっス!!何年付き合ってるんスか!?ってか森山先輩死…えぇ!?ヒドッ!!」

「なに!?黄瀬お前咲と付き合ってるのか!?」

「スルーっスか!?しかもそういう意味じゃないっス!!友達としての付き合いって意味っスよ!」

「うざっ」

「咲、コイツは危険だ。やめておいた方がいい、君の貞操が危ない」

「手、握らないで下さい」

「話し聞いてるっスか!?」

「聞いてない」

「聞いて!!」

「手、離してください」

「嫌だ」

「即答っスか!?」

「俺は君のこの雪のように白く小さい手を離すつもりは一生ないよ」

「怖っ!!」

「悪徳商法への道まっしぐら」

「愛の悪徳商法さ!」

「森山先輩、結婚詐欺とかやりそうっスね…」

「君にハートを詐欺られた」


「意味分かんないです」


「そのままの意味さ!!」


「森山先輩ってなんか生きてるだけで楽しそうっスね」

「普段の涼太もこんな感じだけどね」

「嘘ぉ!?咲っち!!嘘っスよね!?ねぇ!!目ぇ合わせて!!」

「うるせぇぞ黄瀬ェ!!」


「いだっ!!先輩痛いっス!!肩パンやめて!!」











「あいつ等楽しそうだなぁ…」



一応俺もいるのにな…。



みんなでわいわいやってるのを遠目で寂しげに見つめる小堀先輩がいたそうな



Fin


気持ち悪い森山先輩が書きたかった(笑)

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