お題小説
□心音
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いつだったか、あなたに『俺のどこに惚れたの?』って聞かれて、迷わず『背中』って答えたら、『それだけかよ』って本気で怒られたっけ。
でも、どこに惚れたかなんて聞く方がタブーだと思うの。
良く言うじゃない?
“好きになる理由なんてない”って。
どこが好きか、はっきり答えられたら、それは本当の恋じゃない。
私だって本気であなたの背中に惚れたわけじゃない。
でもあなたの背中が好きなのは本当。
だって、あなたの背中にもたれかかると、あなたの温もりが一番伝わってくるの。
あなたの心音が伝わってくるの。
ああ、生きてる。私も生きてるんだって感じる。
これほどまで他人の心臓の音に落ち着くことはないの。あなたの心音だから、落ち着く。
だから、私はあなたの背中が好き。
あなたの心音が好き。
END
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なんだかすみません;;
by.尾崎
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