お題小説
□温もり
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「ほんとに冷え性だよね」
音もなくこちらの布団に潜り込んできた足の主がそう言う。
私の足に触れて、出した言葉らしい。
「うん、なかなか手足は暖まらないんだよね…」
私は元々冷え性で、布団に入っても手足が冷たい。
それに対して暖かな体温の持ち主は、今度は体ごと潜り込んできた。
「あったかい…」
「あったまれー」
あなたがいる夜は、寝心地が良い。
寒い冬でも、ほくほくしながら眠れるから。
そういうと、『どうせ俺は人間ホッカイロだよ』なんてふて腐れるだろうけれど。
でもきっと暖かいからだけじゃない、安心できる温もりがあるから。
end
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名前も出てこない2人の会話。
実は実話だったり(笑)
すみません…。
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