ストーリー

□T
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『赤沢ぁ、次の授業出る?』
真っ青いそらを仰ぎながらタバコをふかす彼にアタシは問いかける。
『自習。まだココにいる』
アタシは彼の前では彼を“あかさわ”と呼ぶ。

卒業間近の3月。どれだけすごしたかわからないこの屋上ももうすぐさよならだ。
アタシと赤沢は屋上友とでも呼ぶのだろうか、出会ってから変わらずココで授業をサボり、彼は変わらずラッキーストライクを吸い続けている。
何も変わらない、、、ずっとかわらない、その心地よさが卒業とゆうアタシにはどうでもいい行事によって消え去るのだろうか。
彼とは大学の志望校が一緒だ。受ける学部も一緒。経営と経済。彼がなんの目的でその学校に行きその学部に行くのか聞いたことはない。
でもそれを理由に私たちは親しくなった。あれから9ヶ月。
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