蓮くんの受難

□VS 同級生
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ランク別特別授業。

一年から三年まで、ランク別に縦割りに授業が行われる。
今日は射撃場で銃の練習中。

脚の怪我のおかげで、練習を免除された僕は見学をしていた。

「あ、椎名さんだ」

窓の外を見ていると、木の影で退屈そうにしている椎名を見つける。
見学と言っても暇なので、ついつい視線が外にいってしまう。

「狩りですね」

メガネが銃を片手に現れる。
まったく持って、銃の似合わないメガネ。

宝の持ち腐れ。
猫に小判。

フラスコやビーカーを持っていた方が似合いそう。

「狩り?」

小首を傾げる。
僕が入っていた時にはそんな授業がなかった。
メガネは、得意げに踏ん反り返った。

「Sクラス特有の授業です。生徒同士で戦闘するんです。組んでも良いし、単体で戦ってもOK。ただし、負けた方はAランク行きです」
「へぇ…」


本当、メガネは良く知ってる。
ウザいけど、こういう所は役に立つ。


あれ…?


「メガネさん。僕には、椎名さん誰かと話してるようにしか見えないんですが」

おぉ!とメガネのメガネフレームが光る。


ウザっ…


どうやら、メガネの趣味的な事、らしい。

「椎名は、ガチで攻めですならね。ウケとかに見られて不機嫌になってるんじゃないですか」

キラキラと目を輝かせながら言うメガネ。


意味がわかりません。
日本語話して下さい。


「あ…」


キレた。


突然、地面が炎上する。
椎名と話していた生徒が、炎に巻き込まれそうになって、飛び退いた。


こわー。目が据わってるよ椎名さん。

ん…そういえば。


「メガネさんと椎名さんって知り合いなんですか?」
「あれ?言ってませんでしたっけ。幼馴染です」


あ、幼馴染ですか。
おさな…


えぇ!?
マジですか!!
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