緑ヶ丘学園更正日記
□生徒会長の仕事
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満から生徒会に行けと言われ。
仕方なしに弓依は生徒会室に向かった。
弓依が生徒会の扉を開けると、そこにいたのは、あの顔にキズのある男。
そう、あの変態男。
ぴくっとその巨漢が動く。
何故か、真っ赤な花束を手に、弓依の目の前までやってきた。
両手で花束を持って、変態男が弓依に花束を突き出す。
「俺と付き合って下さい…!」
後ろで柳が固まる気配。
弓依は、変態男を蹴り飛ばした。
「断る」
「キサマ…!」
「いや、いい」
「ぶっ、ぎゃはは…ははは」
立ち上がった変態男。
鼻血が出て垂れている。
笑い転げる柳。
笑い死にそうな勢いで、床に蹲っている。
弓依は中央にある革張りの椅子に勧めらる。
満の連絡で、弓依の事は既に伝わっている筈。
「で…?」
俺は何をするんだ?
弓依は冷ややかな視線で周りを見回した。