ORIGINAL USUAL DAYS

□チョコフォンデュの甘い朝
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そして、それから一週間が経ちツナの誕生日当日。


「お誕生日おめでとうございます、10代目」


理事長の自宅でツナの誕生パーティーは行われた。


ツナを出迎えたのは、料理の仕込みと部屋全体のデザインをするために先に来ていた獄寺。


「わあ、ありがとう獄寺君」


笑顔で出迎えてくれた獄寺から花束を貰い、ツナは嬉しげに笑った。


受け取った花束を大事そうに抱えるツナに、獄寺の笑みもいっそう深まる。


「・・・」


花束に鼻先まで埋めていい香りに満たされ、ツナがそのまま視線だけ上げて獄寺を見ると、優しいエメラルドの瞳が「どうかされましたか?」と聞いてきた。


「ううん。お花もらうの初めてだから、ちょっと照れた」


言って、顔を赤くして俯いたツナに少々理性を吹き飛ばして思い切り抱きしめてしまい。


せっかくの花束は潰れてしまったけれど、それが二人の始まり。


足元に散る花びらに、ツナは「天使様が祝福してくれてるみたいだね」と、獄寺にすり寄った。


初めて会った日から一週間、ツナは毎日レオン寮に来た。


了平とは了平の妹とツナが同年だという事から打ち解け、雲雀は怖い人と認識されてしまい。


千種と犬には多少かまってもらえて楽しそうだし、何を勘違いしたのかツナが毎日来るのは自分に会いに来てるんだと思ってしまっている骸を避けながら獄寺にひっついて回り。


来始めて三日目、リボーンに「おい猫かぶり。いつまでそのでっけぇ猫かぶってるつもりだ」とキレられ、「そんなのかぶってないし!」とべーっと舌を出しては獄寺の後ろに隠れ。


そんなツナが可愛くてたまらなくて、10歳の年の差も忘れて恋をして。


「10代目は、逆に俺でいいんですか」


「逆にって何」


ほぼ花びらの散ってしまった花束をそれでも手放さないまま、ツナは獄寺の腕の中で目を閉じた。


「俺やだよ。獄寺君が、俺以外の人にこんな事したら、泣いちゃうから」


そしてその一言で、入寮時から獄寺はツナを最大限に贔屓し始めるのだが。


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