5927(短)
□からかうのも程々に
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*おまけ*
〜朝のGとプリーモと獄寺〜
霞む視界、ふらつく足下。
思っていたより重症らしい体調に、獄寺はイラつきを感じて舌打ちをした。
分かっている、こんな体調でツナを迎えに行ったらツナはきっと怒る。
それでも、側にいたいという気持ちには勝てない。
「・・・っ、やべ・・・」
ガクンと膝から崩れ落ちた。
固い床に頭から倒れ込む衝撃に備え目を閉じたけれど。
ドサッ。
それに反して、獄寺の体は誰かの腕に抱き止められる形で止まった。
「馬鹿かお前は。まともに歩けもしないでどこに行く気だ」
その声には、聞き覚えがあった。
「・・・・・・G?何であんたまた出て来てんだよ・・・」
「お前はもっと初代を敬え」
Gは軽々と獄寺を担ぎ上げると、抵抗する体力もない体をベッドに放り投げた。
「・・・っ・・・早く、行か、なきゃ・・・10代目を、お待たせするわけには・・・」
「だから止めとけっての。そんな無理して、あのデーチモは喜ばねえだろ」
「それは同感だが、G。無闇やたらと外に出るな」
Gとは別に誰かの声が聞こえて獄寺は霞んだままの視界でその姿を見る。
そこに見えたのは、オレンジ色の綺麗な炎を纏う・・・
(プリーモ・・・?何で・・・)