貰い物

□唐辛子珈琲
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初めまして皆さん。僕はあの雷門中学サッカー部キャプテン「神童 拓人」の幼馴染みであり、恋人の時雨だよ!!

こう見えても僕は財閥の娘なんだ。そりゃあ拓人は神童財閥の御曹司だし??そういう関係で許嫁だしさ。あ、許嫁って言っても強制的な物じゃないよ??僕達は愛し合っているんだから!!


…………話が逸れたかな??まぁ、いいや。でね、今日は拓人と久し振りのデートなんだ!!いつもは部活があるんだけど、今日は休み!!監督がたまには休息が必要だから、とか言ってた気がする。あ、因みに僕はサッカー部のマネージャだよ??

で、今は拓人の家の前にいる。そろそろ約束の時間だし………って改めて思うと立場逆!?


『拓人、迎えに来たよ〜』

「時雨か。ちょっと待ってろ」


僕の前でさえ素をあまり出さないなんて………何かガッカリだな。仮にも僕は拓人の彼女なのに。

そりゃあさ、いくら彼女だって言っても蘭丸とは違って僕は男じゃないから、深くまで語り合えないかもしれないけどさ。でも僕だって…………て何かシリアスになってしまった!!いけない、いけない、これから久し振りのデートだっていうのに。



「用意が終わったぞ。さて、遊園地にでも行くか」

『うん!!ジェットコースター乗るから覚悟しておいてよね』

「…………さて、デート場所はどうしようか。取り敢えず喫茶店にでも入ろう」

『拓人!?』


折角ジェットコースター嫌いな拓人を虐めてやろうと思ってたのに、残念。まぁ、喫茶店でも虐める事はできるか。例えば珈琲の中に唐辛子を入れるとか。まぁ、仮に僕が飲む事になっても僕飲めるからね!!


「…………時雨、何か企んでないか??顔が恐いぞ」

『何も企んでないかないよっ♪それじゃあ早く喫茶店に逝くとしようか!!』

「漢字違うぞ時雨!!」


腐っ腐っ腐っ………拓人を虐めて虐めて、泣かせてやろう。←
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