貰い物
□唐辛子珈琲
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神童side
怖い、時雨がとにかく怖い。これは絶対に何か裏がある。
『喫茶店に行くんだよね。だったら早く行こうよ。それで次に行くところ早く決めよ!!』
「あ、あぁ………」
あの顔は絶対に、絶対に何かを企んでいる顔だ。だって口角が微妙に上がっている。それにさっきから時雨の周りに薔薇が飛び交っている。怖い、怖い……………
「いらっしゃいませ。お二人様ですか??」
『はい、えっとできれば奥の方の席をお願いできませんか??』
一体何するつもりだ時雨!!!!!!!!!!
「はい、空いてるみたいだし大丈夫ですよ??ではこちらです」
『さっ、拓人早く行こう!!………顔色悪いけど大丈夫??』
「…………あぁ」
あぁ………もういいや。諦めよう。時雨には敵わないからな。
神童side 終