短編 弐
□俺とあいつらの違い
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アキの着替えも終わり、すぐさま出発!
レポートは出来てたんだがな………。
久々に寝坊したなぁ。
ここんとこ忙しかったりしたしな。
―――俺がボスになってから、ここんとこずっと仕事しっぱなしで、ある意味リボーンの家庭教師よりも疲れた。
そこに、タイミングよくアキがやってきて……―――
「ボスーついたぜ」
ロマーリオに言われて、車を飛び出す。
まぁ、先生には怒られたが出したから許してもらえた。
「でぃーのー!」
てとてとと、歩いて来たアキが俺の足に抱き着いた。
「ん?どーした?アキ?」
アキを抱き上げて、
「あのね、あのね、あそこに、ざんざすとすくがいるのー」
あっちあっち!と指差すアキを連れて歩きだした。
少し歩くと、中庭が見えてきて、アキがあれっあれ!と指をさして言うから、まず俺はアキに、人を指差しちゃだめだぞ?と注意して、2人の元へ向かった。
「ざんざすー!すくー!」
2人の名前を呼んで手を振るアキ。
それに気づいた2人は、こっちを見る。
「ざんざすー」
ベンチに座っているざんざすにアキが飛びつく。
ザンザスは、満更でもなさそうに、アキを優しく抱き上げる。
俺は、スクアーロの隣に行き、
「なんでお前ら学校(ここ)にいるんだよ?今日は休みだろ??」
と、疑問形に言うと、スクアーロが鼻で笑い、
「お前から、アキを返してもらいに来たんだよ」
と、答えた。
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