ボールを追いかけて
□君が相手してくれるから。
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「だぁーいじょーぶだって!」
「そうよ!大丈夫よ!」
「お前の実力は、俺達が一番知ってるしな」
皆それぞれが私に言葉をかけてくれた。
そのおかげでちょっと元気が出た私は、
「皆、ありがとう!今日、私も頼んでみる!」
「あぁ!」
皆の笑顔が眩しい。
「じゃぁ、また後でな!」
「じゃあね」
守と、秋ちゃんは、隣のクラスで、私は、風丸と同じクラスだ。
そして、席も隣同士。
「大丈夫か?捺喜」
風丸が、鞄を置いて私に聞いてきた。
「まあ、なんとか。・・・大丈夫、かな?」
正直、不安はあるけど。
でも、
「サッカーが出来なくっても、最低でも、マネージャーはやりたいなって考えてるの。だめだったら、河川敷で、相手してくれるでしょ?」
と、風丸に問うと、当たり前だとでもいうように、
「勿論。当たり前だろう?」
君が相手してくれるから。
(!風丸!!公式試合以外なら、是非とも参加してくれって!!監督の先生が!!)
(よかったな!捺喜)
そのときの微笑みにドキッとしたなんて、そんなの知らない。
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