ボールを追いかけて
□サッカーやろうぜ!!
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「捺喜ー!」
「ん?なに?守?」
小さい頃から、そう呼び合っている私たち。
俗にゆう幼なじみだ。
「捺喜!河川敷で、サッカーやろうぜ!!」
「うん♪」
そこに、一人
「円堂、捺喜」
「「風丸!!」」
また一人と、
「まだ、サッカーやってるのか?」
「豪炎寺ー!」
「豪炎寺も、サッカーやろうぜ!!」
増えていって。
守の、
『サッカーやろうぜ!!』
は、魔法の言葉だ。
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「楽しかったー!!」
「だなー!」
守は、リフティングをしながら、答えた。
「守?」
「ん?」
夕日で、守の顔がオレンジ色に染まる。
「守のサッカーやってるところ、私好きだよ!」
「俺も、捺喜が、サッカーやってるところ、好きだ!!」
守とサッカーが、出来るように。
これからも、ずっと。
一緒にいられるように。
「守、またサッカーやろうね!」
「ああ!また、やろうな!」
「うん!」
その言葉に、そっと、
《好き》
を添えて。
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