ボールを追いかけて

□雪の中の光
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私が、驚いた顔をしていると、吹雪くんは「やっぱり」と呟いた。

「へ?やっぱりって?」

「いやさ、捺喜ちゃん今日ずっと上の空だったから。」

しゅんっ、とした吹雪くんに私は慌て、

「あっえっ、ごっごめんなさいっ!」

「え?」

「だって、吹雪くんと一緒にいるとすごくドキドキしてっ///」

「好きだよ」

「・・・へ?」

一瞬時間が止まった気がした。

「へっへ?」

混乱している私に吹雪くんが、

「僕、捺喜ちゃんのこと好きだよ。」

吹雪くんは、さらりと私が言えなかった言葉をいっている。

一呼吸置いて

「僕だって捺喜ちゃんといるときずっと心臓がドキドキいってとまらないよ?」

ぎゅっと吹雪くんに抱きしめられた。

あったかい。

そして、吹雪くんの心臓の音が聴こえる。

とくん。とくんっ。

「ほんとだー。」

「なっなんか恥ずかしいよ。」

ちょっと照れる。

「私もね、吹雪くんのこと・・・好きだよ。」


やっと言えた。


「本当?」

確かめるようにきく吹雪くん

「本当だよ。大好き。」




大雪原の中で。
あったかい光、見つけたよ。




end

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