短編 弐
□苦労人と、苦労人。
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「はぁ〜。まだこんなにやることあんのかよ〜。なぁ、ロマーリオーy」
「だめだぜ?ボス。ちゃんとやってくれよな。」
「ええー!」
なんて、いつものごとく会話を交わしていると、
「はいるぜ、ボス」
「ん?どうした?」
部下が1人部屋に入ってきた。
「それが、9代目んとこの嬢ちゃんが来てるんですが・・・」
どうしましょう。
と、聞かれ、9代目んとこの嬢ちゃん=あいつしかいない!
「アキが、来てるのか!?」
と、言って立ち上がる。
「嬢ちゃんは、『たいした用ではないから、時間が無ければ今度でいい』って言ってましたが。」
「!!ロマーリオ!行ってもいいよな?」
渾身の一撃!←という名の頼み。
「はぁ・・・仕方ない。久しぶりにアキに会えるんだしな。いいぜ?ボス」
「サンキュー!!ロマーリオ!」
そう言って、部屋を出てアキが待っているであろう、客間に行った。
「仕方ないなぁ。うちのボスは」
やれやれ。
そう、ロマーリオがつぶやいたことは知らない。
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