短編 弐
□曖昧な距離
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「天白様?」
天白様の部屋に勝手・・・いやいや、入る。
「神螺どうかしたのか。」
「ただ。来てみただけ。」
「神螺学園の制服着てみたのか。」
私の姿を見て、言った。
「うん。明日から、私も学校だからね。」
「頑張りなさい。」
「うん・・・天白。」
「どうした?神螺?」
「・・・ううん、これ似合ってる?」
少し驚いている、天白。
「・・・あぁ。似合っているよ。神螺」
あ、天白が、笑った。
「ありがとう。」
少し微笑んで返した。
曖昧な距離
(・・・天白が、笑った・・・)
(神螺の微笑んだ顔、久しぶりに見たな)
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